INTERVIEW 先輩インタビュー
設計・加工・組立といった、ものづくりの一連の流れを
見たり経験できたりする環境が魅力
設計・加工・組立といった、ものづくりの一連の流れを
見たり経験できたりする環境が魅力
産業機械は電気で動きます。電気制御は、その電気系統を制御する仕事です。主に
・電気工事:電線等の電子部品を産業機械に張りめぐらせ、電気の通り道を作る
・電気図面作成:電線の配線のルートを図面で表す
・ソフト作成:産業機械の動作を制御するプログラミング
・試運転・調整:産業機械を実際に動かして動作をチェック、調整する
という業務があります。
電気制御部門は、組立とともに産業機械づくりの最終工程を担っています。
<配属1~3年目>
私は、「将来的にはソフト作成をやってほしい」と言われて入社したのですが、とはいえ「現物のイメージができないと動作のプログラミングはできない」のが現実です。そこで、最初は「電気工事」の仕事からスタートし、配線はどんな風に産業機械内の各機器につながるのかを実地で学びました。
<配属4~5年目>
配線を理解したところで、「電気図面作成」業務を担当しました。電気図面は、電線の配線ルートや、電源・スイッチ・センサー等の電子部品をどのようにつながるのかを図にしたものです。電気図面をCADで描く作業自体はそんなに難しくないのですが、描く前に、まずどんな電子部品を使うかを選定する必要があります。電子部品は色々な種類・規格があるので、コスト・機能面で何がふさわしいのか、部品に電線をつなぐ所は何ヵ所あって、そのうちの何番と何番につなぐのか、つないだ線はどこに接続するのか……沢山の情報を調べるのが大変です。新製品も次々出てきますし…。ですが、この経験によって、電子部品の種類やどう電線をつないでいくかを理解できました。
<配属6年目~>
電子部品の知識がついたので、当初の目標だった「ソフト作成」業務が始まりました。産業機械の各装置の動きを一からプログラミングする仕事です。
プログラムは、「正常時の動作」だけでなく、「お客様が誤って他のボタンを押してしまったら」というような、「非常時の動作」も想定して作っておく必要があります。非常時の動作はそれこそ何千パターンも考えられますので、そのすべての場合で危険な動きにならないようプログラムを作成、仮想環境で一つ一つテスト・修正します。ゲームのバグチェックと似ていますね。
そのテストが終わったら、いよいよ現物=組みあがった産業機械での試運転・調整です。現物だと、シミュレーションでは発生しなかったようなエラーがやっぱり出てきます。部品同士の干渉・搬送スピードの出過ぎによる素材の破損等々……。一つ一つに対処するのは地道な作業ですが、そうやってエラーを解決して、産業機械が自分の作った通りに動いたときは、本当に達成感があります。
もとはといえば、中学の時理科の実験が好きで、その時に「目には見えないが日常生活で使用している電気」はどういう原理なんだろう?と、興味を持ったのが始まりです。
「日常生活の電気」においては、「装置と電気」はセットのもの。自然と「装置を動かす電気」、つまり、ものづくりに関わる電気を勉強したいと思うようになりました。
電気と機械が両立できる仕事を探していたところ、出会ったのが産業機械メーカーです。
その中で当社は、中小企業ということもあって、電気制御の工程だけでなく、メカ設計・加工・組立といった、ものづくりの一連の流れを見たり経験できたりする環境が良いと思いました。
大丈夫です(笑)。歩き回って手を動かすのも運動になるし、何より現物を実際に触るのは勉強になります。
ソフトを作る上で、今はまだ、電子部品のメカ的な動きがイメージしきれないことがあります。なので、もっともっと色々な装置、色々な動き、色々な電子部品に触れて、「~な動きにできない?」と聞かれたら「それならこういうのはどうでしょう?」とパッと返せるような、そんな技術者になりたいと思っています。