INTERVIEW 先輩インタビュー
個人レベルで色々な物を扱うことができる
可能性の幅広い刺激のある職場
個人レベルで色々な物を扱うことができる
可能性の幅広い刺激のある職場
産業機械をつくるための材料・部品の調達や生産管理をする仕事です。
「設計部門の描いた図面を見て、必要な材料を仕入先に発注」「納入日を製造部門に伝達し、時間のロスなく生産工程が進むよう社内調整」「納入された材料の運搬」
「新規仕入先の開拓」など、業務は多岐にわたり、特に重要なのがQCD管理(コスト・品質・納期の管理)です。製品の仕様を満たした上で、コストをかけすぎず、適性品質で、必要なタイミングで部材調達することが、工務課の存在意義です。
工務課での私の仕事は主に、「CADを使った材料取り」と「材料・部品の仕入れ」です。
<CADを使った材料取り>
材料取りとは、設計者の描いた図面から、部材をパーツ単位で抽出し、仕入先へ発注するための図面に描き直すことです。なぜ描き直すかとういうと、発注した材料は、納品後、社内で溶接や機械加工をするものが多くあるからです。加工の際、溶接なら溶接後に材料が僅かに縮んでしまいますし、機械加工なら材料を削ります。ということは、発注する材料は「これくらい縮んでも大丈夫」「このくらい削っても大丈夫」という縮みしろ・削りしろを加味しないといけません。設計者の描く材料は加工後の完成した姿なので、ざっくり言うと、それより少し大きめの材料を描き直して注文することになります。縮みしろ・削りしろが足りないのはもちろんダメですが、大きく取りすぎても加工の手間・コストがかかるのでよくないです。それをきっちり見極めて、ちょうどよい材料取りができた時は嬉しいですね。
<材料・部品の仕入れ>
仕入れの仕事は「決められた予算内で必要なタイミングで物を渡すだけ」というイメージの人も多いかもしれません。ですが、実際は納期・価格交渉や社内調整等が必要で、とても奥が深いです。
また、図面に描かれている情報だけが全てではなく、「設計者の指定とは少し外れるが、ちょっと仕様変更すると、もっと安く製造できる」という場合があります。そんな時は設計者に打診し、自分の提案が採用されることもあります。製造コストを抑えれば販売価格も抑えられて、より競争力の高い産業機械をつくれますから。
実は、私は最初設計部門におり、途中で工務課に異動してきました。その経験から工務の仕事を見ると、設計にいた時より、「どういう過程で物ができていくのか」をよく理解できます。与えられた情報の中から「より安く仕入れできる余地があるか」を見定めることで、調達者の立場からも、より良い産業機械の設計・仕様に貢献していきたいと思っています。
中学でラジオを作る授業が面白かったことから機械に興味を持ち、大学では機械工学を専攻。そこで機械の中でも産業機械に魅力を感じ、就活では産業機械メーカーを中心に見ていました。産業機械メーカーの中でオノモリに着目したポイントは、「ジャンルを問わず多種多様な産業機械を手掛けている」点です。色々な業界に関わることは刺激になり、成長機会が多いのではと思いました。
実際に、個人レベルで色々な物を扱うことができて、刺激になっています。
工務課では、「あなたは食品機械担当、あなたは染色機械担当」というような分担はせず、電気自動車、食品、染色、半導体、その他色々…皆が様々な業界の産業機械の調達に携わっています。ジャンルが違えば扱う部材も特色があり、「鉄なのか」「ステンレスなのか」「パイプが多い場合は」「L型鋼の場合は」等、本当に色々な仕入れ経験を積めていますね。
こうして知識・経験の幅を増やすことが、成長につながるんだと感じています。